あなたは年末ジャンボ宝くじを買いましたか?
年末になると、宝くじ売り場に行列している人たちをみかけます。
2020年は、例年より宝くじの売り上げがいいそうです。
2020年は1等賞金が7億円、前後賞を合わせるとなんと10億円になります。
万が一、当選するならば世界一周旅行や一軒家購入などの金額ですから、夢が膨らみます。
「宝くじ当選したら何する?」というネテーマで話が盛り上がったことがあるのではないでしょうか。
しかし、宝くじを買っても確率が異常に悪くて当たることはないので、行列には並びないし宝くじも買わない人は多いです。
「宝くじは買わないと当たらない!」という意見がいるかもしれませんが、そのような発言者のなんかで高額当選を果たした人を見たことがありません。
また、周りのお金持ちでこの時期に宝くじを買っている人も見たことがありません。
■宝くじを買ってはいけない
どうして宝くじは買ってはいけないのか!
今回は「宝くじを買ってはいけない」について検証したいと思います。
宝くじは最も還元率の低いギャンブルである!
このことを数値化して解説します。
■宝くじのシステムとは
そもそも、宝くじを販売できる母体は全国の自治体に限られます。
宝くじの販売先として銀行に業務委託しています。
そのため、銀行は宝くじの宣伝や販売、当選金の支払いなどを行います。
銀行の中でも主要窓口となっているのは「みずほ銀行」です。
売上のうち、当選金として支払われるのが約46%、銀行への事務経費が約14%、残りの40%が自治体に収納されます。
要するに、宝くじの売上の★約40%が税金★ということなのです。
なお、パチンコの還元率は約85%、競馬や競輪の還元率は約75%です。
これを参考にすると、宝くじの還元率約46%がとても低いのがわかります。
ジャンボ宝くじには、年末ジャンボ宝くじのほかに、ドリームジャンボやサマージャンボ、バレンタインジャンボ、ハロウィンジャンボといったものもあります。
その場で記入するロトくじなどを含めると、年中宝くじを買うことができます。
前述の通り、2020年の年末ジャンボの1等賞金は7億円、前後賞を合わせると10億円になります。
宝くじの金額は1枚300円、販売予定枚数は4億4千万枚で、総額1320億円となっています。
■宝くじ当選!驚異の確率とは?
年末ジャンボ宝くじ1等が当たる確率はどのくらいあるのでしょうか?
2020年の1等7億円の本数は22本ということは、当選確率はなんと2000万分の1です。
この確率がいかに低すぎるのか、自然災害に遭遇する確率と比較検証します。
落雷に打たれる確率が1000万分の1です。
宝くじは1人最低10枚以上を購入すると想定できるので、その分1等が当たる確率は10倍上がります。
そのため、実際の1等の確率は200万分の1ほど考えられます。
交通事故で死亡する確率と比較してみましょう。
2019年の交通事故で死亡した人は約3200人。
年間を通じて車に乗車する人数を1億人だと設定すると、
1年間に事故で死亡する確率は0.0032パーセントになります。
つまり、約3万3000分の1という確率です。
これらを鑑みると、 宝くじ1等当選することがとても低確率確率だということが分かります。
つまり、1000万円分の宝くじを買っても還元率は、購入金額の20%から30%で、200万円~300万円しか当たらないということです。
宝くじ全体の還元率が約46%ですので、公表されている還元率すら回収できていないということになります。
こうなると、1等7億円を本気で当選するためには、理屈で申し上げると60億円分もの宝くじを購入する必要があります。
途方も無い金額で卒倒しそうです。
当たる確率を上げるために、当たりやすい購入日時や販売所を占ったり予想する人やツールが流行っています。
エンタメ情報として楽しむ程度ならいいかもしれませんが、
当選したい目的で有り金すべてで宝くじを買ってはいけない!と申し上げたいです。
この確率を見ると、様々な当選予想が全くもって価値がないということがわかります。
ちなみに、西銀座の数寄屋橋の販売所に行列をなすのは、日本で一番1等が出ているからです。
ところが、これは日本一の売り上げがあるというのが理由であって、当選しやすいというのは都市伝説だと思われます。
最終的にどこで購入しても当選確率は横ばいでほとんど変わりません。
夢さえ崩れてしまって申し訳ございませんが、宝くじでは夢実現するのは相当に難しいという結論に至ります。
つまり、宝くじを買うなら人生一発逆転を狙うのではなくて、寄付するという気持ちで購入するのが無難だということです。
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