毎月の貯蓄に保険を活用した人の末路とは?意外と知らない盲点に注意!

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保険商品や貯蓄に関する知識を持ち、メリット・デメリットを明確に毎月コツコツと貯蓄を始めたいと考えたとき、選択肢の一つとして「保険」が挙げられることがあります。「保険って、万が一の時に備えるものじゃないの? 貯蓄もできるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。実は、保険の中には貯蓄機能を持つ商品が数多く存在します。

しかし、保険で貯蓄することが、果たしてあなたの目的に合っているのか、本当に効果的な方法なのか、判断に迷う方もいるでしょう。この記事では、保険を利用した積立貯蓄の仕組み、そしてメリットとデメリットを詳しく解説し、あなたが適切な選択をするための情報を提供します。

■■ 保険を利用した積立貯蓄とは?

一般的に「保険」と聞くと、病気や事故、死亡といった万が一の事態に備えるための保障機能をイメージされる方が多いでしょう。しかし、保険商品の中には、毎月保険料を積み立てていくことで、将来的にまとまったお金を受け取れる「貯蓄機能」を併せ持ったタイプがあります。

代表的なものとしては、以下のような保険が挙げられます。

・終身保険:
一生涯の死亡保障がある保険ですが、保険料の払込期間を終えた後などに解約すると、解約返戻金としてお金が戻ってきます。この解約返戻金を老後資金などに活用する目的で加入するケースがあります。

・養老保険:
保険期間中に万が一のことがあった場合には死亡保険金が支払われ、満期まで生存していた場合には満期保険金が支払われる保険です。生死混合保険とも呼ばれ、貯蓄性が高い保険として知られています。

・学資保険:
子供の教育資金準備を目的とした保険です。契約者が死亡・高度障害状態になった場合の保険料免除特約などが付帯していることが多く、進学時期などに合わせて祝い金や満期保険金が受け取れます。

・個人年金保険:
老後の資金準備を目的とした保険です。積み立てた保険料を基に、一定期間または終身にわたって年金として受け取ることができます。

これらの保険商品は、毎月一定の保険料を支払うことで保障を得つつ、同時に将来の資金形成を目指すことができます。では、保険で積立貯蓄を行うことにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

■■ 保険で積立貯蓄をするメリット

保険で積立貯蓄を選択することには、他の貯蓄方法にはないいくつかのメリットがあります。

  1.  強制力のある貯蓄が可能
     保険料は毎月、あるいは毎年、自動的に指定口座から引き落とされるのが一般的です。これにより、「ついつい使ってしまう」「貯蓄を後回しにしてしまう」といったことを防ぎ、強制的に貯蓄を継続することができます。給料が入ったらまず保険料が引かれる、という仕組みは、貯蓄が苦手な方にとっては大きなメリットとなります。
  2.  保障機能との両立
     これが保険ならではの最大の特徴です。保険での積立貯蓄は、単にお金を貯めるだけでなく、万が一のことが起こった場合の保障も兼ねています。例えば、終身保険や養老保険の場合、貯蓄をしながらも、契約期間中に被保険者が死亡した際には保険金が支払われ、残された家族の生活費や教育費などを賄うことができます。これは、他の純粋な貯蓄方法(銀行預金や投資信託など)にはない安心感です。
  3.  税制上のメリット
     生命保険や個人年金保険の保険料は、「生命保険料控除」として所得控除の対象となります(控除には上限があります)。これにより、所得税や住民税の負担を軽減することができます。特に、年間で一定額以上の保険料を支払っている場合には、税金面でのメリットを享受できます。
  4.  比較的安定したリターン(商品による)
     現在の低金利環境下では、銀行の普通預金や定期預金の金利は非常に低い水準にあります。それに比べて、保険の中には、銀行預金よりは高い予定利率(保険会社が運用で得られると見込む利率)が設定されている商品もあります。ただし、これはあくまで予定利率であり、実際の運用成果や解約時期によっては変動する可能性があります。変額保険のように運用成果によって将来受け取れる金額が変わる商品もあります。
  5.  契約者貸付制度が利用できる場合がある
     多くの貯蓄型保険には「契約者貸付制度」が付帯しています。これは、解約返戻金の一定範囲内で保険会社からお金を借り入れできる制度です。急な資金が必要になった際に、保険を解約することなく資金を調達できる可能性があるため、流動性が低いというデメリットを補う側面があります。ただし、借り入れには利息がかかるため、計画的な利用が必要です。

■■ 保険で積立貯蓄をするデメリット

一方で、保険で積立貯蓄を行う際には、知っておくべきいくつかのデメリットも存在します。

  1.  流動性の低さと途中解約による元本割れリスク
     保険は、原則として長期的な契約を前提としています。特に契約から間もない時期に解約すると、支払った保険料の総額よりも解約返戻金が少なくなる「元本割れ」のリスクが非常に高いです。急な支出が必要になった場合でも、安易に解約すると大きな損失を被る可能性があります。一度契約すると、満期まで続けることが前提となります。
  2.  手数料やコスト
     保険料には、将来受け取る保険金や解約返戻金の原資となる純保険料の他に、保険会社の運営経費や人件費、保険の販売経費などが含まれています。これらのコストは、貯蓄部分のリターンを実質的に低下させる要因となります。銀行預金や一部の投資信託と比較すると、目に見えにくいコストがかかっている場合があります。
  3.  インフレリスク
     貯蓄型保険の多くは、契約時に将来受け取る金額がほぼ確定しているタイプ(定額保険)です。物価が継続的に上昇するインフレーションが起こった場合、将来受け取れる金額の「モノやサービスに交換できる価値」が目減りしてしまう可能性があります。例えば、100万円を貯めても、将来物の値段が2倍になっていれば、実質的な価値は半分になってしまう、ということです。保険で設定された予定利率がインフレ率を上回らない限り、インフレリスクを完全にヘッジすることは難しいです。
  4.  選択肢の複雑さ
     貯蓄機能を持つ保険商品には非常に多様な種類があり、それぞれ保障内容や貯蓄の仕組み、返戻率などが異なります。自分のライフプランや貯蓄目的に最適な商品を選ぶのが難しく、専門的な知識が必要になる場合があります。複数の商品を比較検討する手間もかかります。
  5.  運用リターンの限定性
     保険会社は契約者から預かった保険料を安全性の高い資産を中心に運用しています。そのため、大きなリスクを取って高いリターンを目指すことはせず、運用による大きな増加は期待しにくい傾向があります。株式投資や投資信託など、他の金融商品と比較すると、資産を大きく増やすという点では物足りなさを感じるかもしれません。特に、予定利率が低く設定されている商品は、満期まで続けても支払った保険料に対してそれほど大きく増えないこともあります。

■■ 保険と他の貯蓄方法との比較

保険での積立貯蓄は、前述の通りメリットとデメリットがあります。他の代表的な貯蓄・資産形成方法と比較してみましょう。

・銀行預金(普通預金・定期預金):
安全性が高く流動性も高いですが、金利は非常に低く、資産を増やす力はほとんどありません。強制力もありません。

・投資信託・株式投資:
リスクはありますが、インフレに対応できる可能性があり、大きなリターンを期待できる可能性があります。ただし、元本保証はなく、価格変動リスクがあります。強制力はなく、税制上の優遇制度(つみたてNISA、iDeCoなど)を活用しないと運用益に税金がかかります。

・つみたてNISA・iDeCo:
税制上の大きな優遇があり、長期・積立・分散投資によりリスクを抑えながら資産形成を目指せます。ただし、iDeCoには原則60歳まで引き出せない制限があり、投資信託等を選ぶ手間や運用リスクは伴います。保障機能はありません。

保険は、これらの中間に位置すると考えられます。銀行預金よりは高いリターンが期待できる可能性がありますが、投資信託などよりはリターンが限定的です。流動性は銀行預金より低いですが、保障機能がある点が最大の特徴です。

■■ どのような人に向いているか

これらのメリット・デメリットを踏まえると、保険での積立貯蓄は、以下のような人に向いていると言えるでしょう。

・貯蓄が苦手で、強制的に貯蓄をしたい人
・貯蓄と同時に、万が一の際の保障も持ちたいと考えている人
・比較的長期的に資金を拘束されても問題ない人(すぐに使う予定のない資金で貯蓄したい人)
・低金利下でも、銀行預金よりは少しでも高いリターンを期待したい人(ただし商品選びは重要)
・税制上のメリット(生命保険料控除)を活用したい人

逆に、すぐに使う可能性がある資金を貯めたい人、積極的にリスクを取って大きなリターンを狙いたい人、保険の保障は別途確保済みで純粋な貯蓄・運用だけをしたい人などには、他の方法が適している可能性が高いです。

■■ 注意点と賢い選び方

保険で積立貯蓄を検討する際には、以下の点に注意し、賢く商品を選びましょう。

・貯蓄の目的と期間を明確にする:
何のために、いつまでに、いくら貯めたいのかを具体的にすることで、必要な保障額や商品タイプ、保険期間などが絞られてきます。

・返戻率を確認する:
返戻率とは、支払った保険料の総額に対して、将来受け取れる金額(満期保険金や解約返戻金)の割合です。特に、契約期間中の返戻率の推移を確認し、いつ頃から元本を上回るのかを把握することが重要です。

・無理のない保険料設定:
毎月の保険料が家計を圧迫すると、途中で支払いが困難になり、解約せざるを得なくなるリスクが高まります。長期にわたって払い続けられる金額を設定しましょう。

・複数の商品を比較検討する:
一つの保険会社や商品に決めず、複数の保険会社や商品の保障内容、返戻率、保険料などを比較検討することが重要です。

・パンフレットや契約内容をしっかり確認する:
保険の仕組みやリスク、特に途中解約時の返戻率については、契約前に必ず理解を深めましょう。不明な点は遠慮なく担当者に質問することが大切です。

・専門家への相談も視野に入れる:
自分で判断が難しい場合は、ファイナンシャルプランナーなど、保険やお金の専門家に相談することも有効です。特定の保険会社に偏らない、中立的な立場の専門家を選ぶことが望ましいです。

■■ まとめ

保険を利用した積立貯蓄は、保障と貯蓄という二つの機能を併せ持つユニークな方法です。毎月強制的に貯められる、万が一の際の保障がある、税制メリットがあるといった利点がある一方で、流動性が低く途中解約で元本割れするリスクがある、手数料がかかる、インフレリスクがあるといったデメリットも存在します。

保険での貯蓄が「効果的」かどうかは、あなたのライフプラン、貯蓄の目的、リスク許容度などによって異なります。保険だけが唯一の正解ではありませんし、万能でもありません。ご自身の状況をしっかりと把握し、保険以外の貯蓄方法(銀行預金、投資信託、つみたてNISA、iDeCoなど)も視野に入れながら、それぞれのメリット・デメリットを比較検討することが非常に重要です。

この記事が、あなたが保険での積立貯蓄について理解を深め、ご自身の状況に合った適切な貯蓄方法を選択するための一助となれば幸いです。

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