仮想通貨ビットコインが再び上昇し始めました。
急騰して話題になった2014年の高値1,100ドルを今年3年ぶりに超えたと思ったら、一気に1,200ドル以上に跳ね上がって高値更新しました。
その後、アメリカでビットコインのETFの是非が話題になって、値動きの乱高下の末に、調整の動きがでているけど、長期上昇トレンドの流れは変わっていません。
ビットコインは世界中に浸透しているので安全性が高いでしょう。
しかし、ビットコイン以外の仮想通貨には十分に気を付けてほしいです。
最近では、ビットコイン詐欺、ビットコイン以外の仮想通貨詐欺が急増しています。
オレオレ詐欺の輩も今となっては仮想通貨に標準を定めて狙っている模様です。
預けたお金が返却されないという意味では間違いなく詐欺です。
新たな取引のため、警察側としてもどのように取り締まってよいのか認識していなくて対応が遅れています。
その結果、大勢の犠牲者が出ていて泣き寝入りしています。
仮想通貨がからんだ投資案件には慎重になってほしいです。
【1】ビットコインって何?
仮想通貨のビットコインを知らない人は今やいないでしょう。
いつ頃にスタートしたのかご存知でしょうか?
ビットコインは中本哲史(なかもとさとし)という人物の論文を基礎にして2009年にビットコインの運用がスタートしました。
誕生してからまだ8年程度の幼いシステムです。
中本哲史という人物が誰なのか分かりません。
日本人に思えるのですが、そうではないという説もあります。
この人物が金融機関に依存しない電子マネーの研究論文を発表しました。
その論文をもとに開始したのがビットコインです。
取引単位は標準が1ビットコイン、そしてその1億分の1が最低単位で1サトシと呼びます。
中本哲史氏に敬意を表したと思いますが、1億サトシが1ビットコインだなんて大笑いです。
【2】ビットコインは安全?
ビットコインはインターネット上の通貨ですから、そのデータをオープンソースとして全取引記録をのこすようにして安全性を確保しています。
すべてのデータが永久保存されチェックできます。
どんなに有能なハッカーがいても、自分勝手にデータを改ざんすることができません。
しかし、かつてビットコインは大事件を巻き起こしました。
渋谷にいたビットコインの取引所「マウントゴックス(MT.GOX)」の事件です。
ビットコインの世界一の取引所が東京に存在していました。
最盛期では世界の70%の取引量をマウントゴックスで取引していました。
日本が主導となってビットコインを世界中に流通したことに寄与したのは事実です。
マウントゴックスはかつてオンラインゲームのアイテム売買仲介会社でした。
人気のオンラインゲームにはユーザーが必ず入手しがたる人気アイテムがあります。
それを購入したいユーザーと売却したいユーザーの仲介をする為に誕生した会社です。
こうなると当然として金融業者とはほど遠いです。
そのゲームアイテムの交換業者「マウントゴックス」がビットコインで売買も開始したのです。
しばらくすると、ビットコインが大きく変化したので、マウントゴックスは世界最大級のビットコイン取引所となりました。
勢いあるマウントゴックスが2014年に破綻するとは衝撃なニュースが飛び交いました。
114億円の顧客資産が消えてしまったのです。
ハッカーなどのテロや攻撃などさまざまな憶測が先走っていた事件です。
最終的にマウントゴックスの経営者マルクカルプレスが横領した事件だと判明しました。
ビットコインのシステムには安全性が網羅されています。
しかし、それを両替する取引所はあくまで民間団体です。
また、金融機関でもないので何の免許も当時では不要のもでした。
つまり、ビットコインの不祥事が送りそうなのは想定ないです。
【3】ビットコインはなぜ拡散した?
海外の商品を購入するとき、どうすればいいのでしょうか?
円で直接購入できる国は少ないので、ドルやユーロに変換します。
世界中に通貨の両替が難しい国があります。
その国の商品はどんなに魅力があっても簡単に買うことは出来ないです。
ところがビットコインならどこの国の商品でもほとんど手数料なしで買えます。
世界中で通用する通貨で安価な経費で利用できるとしたらこれほど便利なことはないです。
今となってはビットコインが使えない国のほうが少ないです。
当初、各国はビットコインを規制しようとした。
どの国の政府も金融機関も責任を持たない通貨が世間に広まることに危機感を覚えました。
しかし、途中から方針を変更しました。
ビットコインを認めて新たな法律のなかで管理しようとするのが、現在の各国の体制です。
どうして方針が変わったのでしょうか?
ネット上で流通するビットコインを完全に規制するだなんて不可能だと分かりました。
そこで、ビットコインを非合法のまま、闇の中で利用されるものとするより、きちんとした法律を作って管理するほうが賢いと納得したのです。
【4】ビットコイン・仮想通貨とは?
ビットコインはその事件で大暴落しましたが消滅しませんでした。
いつしか復活してさらなる成長しました。
初期にビットコインを購入していた人は今は大金持ちです。
ビットコインで大もうけしようという投資ネタをもってくるのは日常茶飯事となりました。
今となってビットコイン以外にも仮想通貨だらけです。
リップル、モナーコイン、ライトコイン、マスターコイン、クローバーコインなど新しい仮想通貨が誕生しています。
既にビットコインは高値なので、新しい仮想通貨を買って、昔のビットコインのように大儲けしようとクロージングかけてきます。
しかし、その大半がデタラメで絵に描いた餅です。
ビットコインやその他の仮想通貨を買って、その後の価格変動によって値上がりしたときに売却するのはまだインチキではありません。
しかし、値下がりリスクがあるし取り扱っている会社の信用不安がある点から、投資先として興味が薄れます。
現在、注意喚起したいことは違う側面です。
仮想通貨に対する投資だと主張していながら、高利回りが保証されているような印象を与えているのは問題です。
買い取り保証や様々なオプションをつけて安全と確実性を植え付けるのは詐欺に近いです。
正直に申し上げて、安全で確実な高利回りを獲得できるような投資商品なんてありません。
詐欺師たちは「確実」「安全」「絶対に大丈夫」などの言葉を連呼します。
そんなものが存在しないというのを理解しなければいけません。
おいしい仮想通貨の投資ネタには注意しましょう。
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