「社員持ち株会」って入った方が良いのでしょうか?
そもそも「社員持ち株会」とは、「従業員持ち株会」とも呼ばれています。
毎月受取る給料から一定の金額を出資してお勤めの会社や勤務先の親会社の株券を購入する制度です。
上場企業などある程度の規模の大きな会社で働いている方々ですと、社内で持ち株会の加入を勧誘された経験があるかもしれません。
そこで、社員持ち株会に関して、購入するメリットとデメリットなどを解説します。
■持株会社制のメリット
社員持ち株会に加入するメリットは何でしょうか?
社員持ち株会は福利厚生の延長線上として設置されて、会社から会員に対して奨励金が支給されることがあります。
上場企業の場合、奨励金として1割程度の金額が給付されるパターンもあります。
つまり、拠出した金額分よりも沢山の株券を購入できるのが魅力を感じます。
資産形成するなら、活用しないのはもったいないかもしれません。
また、会社の業績が悪化しているときであっても、株の配当は確約されています。
つまり、自社の株主になっていると、仕事へのやる気アップするので利用しないのはもったいないかもしれません。
■持株会社制のデメリット
社員持ち株会に加入するデメリットを検証します。
まず、給与と資産の両方を会社だけに依存してしまうのは危険かもしれません。
会社の経営状況が悪化した場合は給与も当然下落します。
自らの保有資産として自社株が目減りしてしまうのをかくごしてください。
あまり考えたくないのですが、会社が倒産してしまうと、給料と資産を同時に全て消滅してしまう最悪な結果になります。
持ち金のリスク分散を心がけるならば、持ち株券を買い過ぎないほうが安全かもしれません。
資産運用や投資においては、投資先を1つに絞るのではなく複数持つ「分散投資」が基本なのを覚えておいてください。
社員持ち株会についても同様で、他の資産の運用先を持っておいて加入することをオススメします。
■売却は可能なのか?
持ち株は売却することができますが、条件がございます。
従業員持ち株は「積立投資」に該当するため、売却するときは持ち株会に報告するのが必須になります。
自社の株を持ち続けると、どうしても売却しづらくなってしまうかもしれません。
また、従業員持ち株会は共同購入という方法で入手できます。
そのため、株式の名義人は「持ち株会理事長」となります。
自分名義の株式ではないため、解約の際は所定の手続きと証券会社の新規口座開設が必要です。
売ることができるですが、一般の株券よりも事務手続きが面倒で時間がかかってしまいます。
■持ち株会に入るべき条件?
「未上場」で「上場するかもしれない企業」で働いている方はチャンスです。
この条件に合致するなら、社員持ち株会に加入して株式を買うと大きなリターンが見込める可能性が高いです。
100%跳ね上がるとは断言できませんが、一般的に株は上場すると価格が一気に跳ね上がることが多いです。
未上場のときに社員持ち株制度を活用して株式を購入しておけば、上場後には資産を予想以上に増加できるでしょう。
ちなみに、社員持ち株の保有率は、家計の中の投資比率から自分で計算してください。
何度も申し上げますが、投資資産のすべてが社員持ち株会だけなのは避けて、分散投資を心がけるのがポイントです。
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