宅配便の人手不足が、以前からニュース等で話題になっています。
そんな中、宅配業者の中でも最大手企業のヤマト運輸が、遂にこんな発表をしました。
宅配便の基本運賃について、料金改定の動きを検討するそうです。
法人と個人向けを含めて全面的な基本料金の値上げを行うことを明らかにしました。
基本運賃の全面的な値上げは、1990年以来の27年ぶりだそうです。
消費税の引き上げ時を除くとはいえ、27年もの長期間にわたって値上げしていなかったとは知りませんでした。
物価上昇にスライドしないで今までの企業努力を褒めたいです。
インターネット通販が急増している昨今、
ドライバー不足が深刻になるなど、
サービスの維持が困難になっている状況を
打開するのが目的のようです。
Amazon、楽天、UNIQLOなどの大手企業の他に、中小企業の通販会社がネット販売を始めています。
その結果、ドライバーに膨大な仕事量がのしかかる現状を緩和する必要があります。
さらに、再配達の2回目以降でも不在者もいるだんて信じられません。
企業は顧客サービスの向上を試みるのは大切ですけど、お客様を神様の扱いするのは間違っています。
明らかにマナー違反のお客がいるのも事実だからです。
ヤマト運輸が値上げする試みは妥当です。
今回の値上げ幅や時期は今後に決めていくようです。
料金改定の他にも、配達時間の見直しにも着手します。
今現在、配達の時間帯を6区分から指定できます。
その中でも「12~14時」を廃止して、
ドライバーたちが昼食時間を確保できるようにするそうです。
また、仕事から帰宅後の受取が集中しやすいのは「20~21時」です。
この時間帯は、ドライバーの負担が大きくなります。
そのため、「19~21時」への変更を含めて時間帯の組み替えも検討するそうです。
ドライバーたちへの負担減少を考慮するのは当然であって遅すぎるくらいです。
送料の値上げ分を社員たちに還元もしてほしいです。
ところが、時間帯を広げると不在による再配達のリスクも高まります。
ヤマトは時間帯について慎重に検討するそうです。
便利な世の中ですが、物流には人手が必要なのは否定できません。
今後の運送業界の動向に注目が集まります。
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