【冬の暖房準備】夏に使い倒したエアコンを長持ちさせるクリーニングとカビ対策

この記事は4分で読めます

冬が来る前にやっておきたいエアコンメンテナンス

夏にフル稼働したエアコンは、内部にホコリやカビが溜まり、汚れが蓄積しています。
そのまま冬の暖房運転を始めると、暖房効率が下がるだけでなく、カビや雑菌をまき散らす原因にもなりかねません。
冬に備えてエアコンを長持ちさせ、快適でクリーンな空気を保つために、本格的な冬が来る前にやっておきたいメンテナンス方法を専門家が詳しく解説します。


■■ なぜ冬の前にメンテナンスが必要なのか?

エアコンは冷房運転時に室内の暖かい空気を吸い込み、冷たい空気に変えて室内に戻す仕組みです。
この過程で、空気中のホコリや花粉、湿気と一緒にカビや雑菌がエアコン内部に吸い込まれ、熱交換器やファンに付着します。
夏の間、冷房運転を続けると、エアコン内部は常に結露し、湿った状態が続くため、カビにとって最適な繁殖環境となります。

冬の暖房運転では、夏に溜まったホコリやカビが温風と一緒に室内に放出されるため、アレルギーやぜんそくの原因になることもあります。
また、汚れが溜まった状態では熱交換効率が悪くなり、設定温度に達するまでに余分な電力を消費するため、電気代の増加にもつながります。

さらに、エアコンの寿命にも影響します。
フィルターや熱交換器が目詰まりすると、エアコンに余計な負荷がかかり、部品の劣化を早めてしまうのです。
定期的なメンテナンスを行うことで、エアコン本来の性能を維持し、長持ちさせることができます。


■■ まずはセルフメンテナンスから始めよう

プロにクリーニングを依頼する前に、ご家庭でできるセルフメンテナンスをこまめに行うことで、エアコンの汚れを最小限に抑えられます。

● 1. 運転停止後の「送風運転」

夏に冷房運転を停止する前に、30分〜1時間ほど「送風運転」を行うのが効果的です。
送風運転は、エアコン内部の熱交換器を乾燥させ、カビの繁殖を防ぐのに役立ちます。
最近の機種には、冷房停止後に自動で内部クリーン運転を行う機能が付いているものもありますが、手動で送風運転を行うことで、より確実に内部を乾燥させることができます。

● 2. エアフィルターの掃除

エアコンのメンテナンスで最も重要かつ基本的なのが、エアフィルターの掃除です。
フィルターがホコリで目詰まりすると、空気の吸い込みが悪くなり、エアコンの効率が大幅に低下します。

【掃除方法】

  1.  エアコンの電源を切り、コンセントを抜きます。
  2.  エアコンの前面パネルを開け、フィルターを取り外します。
  3.  掃除機でフィルターの表面に付着した大きなホコリを吸い取ります。
  4.  次に、シャワーやブラシを使い、フィルターの裏側(ホコリが付着している側とは反対側)から水を流し、ホコリを押し出すように洗い流します。
  5.  日陰で完全に乾燥させてから、エアコンに戻します。濡れたまま戻すと、カビの原因になります。

頻度は月に1〜2回が目安です。フィルターの掃除だけでも、冷暖房効率が改善し、電気代の節約につながります。

● 3. 吹き出し口の拭き掃除

エアコンの吹き出し口のルーバー(風向きを変える羽)やその周辺も、カビやホコリが付着しやすい場所です。

【掃除方法】

  1.  濡らして固く絞ったぞうきんや、ウェットシートなどで、ルーバーの表面や裏側を丁寧に拭き取ります。
  2.  ルーバーの奥まで無理に手を突っ込むと、部品を破損させる恐れがあるため、届く範囲だけを掃除しましょう。
  3.  掃除の際は、必ず電源プラグを抜いてから作業してください。

● 4. 室外機のチェック

室外機もエアコンの性能を左右する重要な部分です。室外機の周りに物を置いたり、雑草が生えていたりすると、空気の循環が妨げられ、効率が低下します。

【チェックポイント】
・室外機の周りに物がないか確認し、風通しを良くする。
・室外機のフィン(熱交換を行う金属の薄い板)にホコリやゴミが付着していないか確認し、付着している場合は、やわらかいブラシなどで優しく取り除く。高圧洗浄機などは使わないでください。


■■ プロによる本格クリーニングのすすめ

ご家庭でできるセルフメンテナンスには限界があります。エアコン内部の熱交換器やファン、ドレンパンといった部分は、専用の機器や洗剤を使わなければ、徹底的にきれいにすることはできません。特に、以下のような状況に当てはまる場合は、プロのエアコンクリーニングを依頼することを強くお勧めします。

● どんな時にプロに頼むべき?

・嫌な臭いがする: エアコンからカビ臭い、酸っぱいような臭いがする場合、内部でカビが大量に繁殖しているサインです。

・風量が弱い: フィルターを掃除しても風量が弱い場合、熱交換器やファンにホコリがびっしり詰まっている可能性があります。

・エアコンを3年以上使っている: フィルター掃除をこまめにしていても、数年経つと内部の汚れはかなり蓄積します。

・吹き出し口から黒いものが見える: 吹き出し口の奥に黒いカビが見える場合、カビがかなり進行しています。

プロのクリーニングでは、専用の高圧洗浄機や洗剤を使い、分解した内部の部品を一つひとつ丁寧に洗浄します。
これにより、手の届かない奥のカビやホコリを根こそぎ除去し、エアコンの性能を回復させ、清潔な空気を保つことができます。

● 業者選びのポイント
・実績と口コミ: 業者のウェブサイトや口コミサイトで、過去の実績や利用者の評判をチェックしましょう。

・サービス内容と料金: 料金に含まれるサービス内容(分解洗浄の範囲、洗剤の種類など)を事前に確認し、追加料金が発生しないか確認しましょう。

・損害保険への加入: 万が一、作業中にエアコンが破損した場合に備え、損害保険に加入している業者を選びましょう。


■■ 冬の暖房運転前にやっておきたいこと

セルフメンテナンスやプロのクリーニングを終えたら、いよいよ冬の暖房運転に向けて準備です。

● 1. 試運転と動作確認
本格的な暖房シーズンが始まる前に、一度試運転を行い、正常に動作するか確認しましょう。

【手順】

  1.  暖房設定で最低温度(例: 16℃)にして、30分程度運転させます。
  2.  風が出るか、設定温度通りに温かい風が出ているか確認します。
  3.  異音や異臭がしないかチェックします。
  4.  異常が見つかった場合は、早めにメーカーや修理業者に相談しましょう。

この試運転を寒い時期が来る前に済ませておくことで、いざという時に「動かない」「暖かくならない」といったトラブルを避けられます。

● 2. 加湿器との併用

冬の暖房は空気を乾燥させがちです。
乾燥は喉や肌に悪影響を与えるだけでなく、インフルエンザウイルスが活発になる原因にもなります。
暖房運転と同時に加湿器を併用することで、室内の湿度を適切に保ち、より快適な環境を維持できます。

■■ まとめ

夏の暑さでフル稼働したエアコンは、見えないところで汚れが蓄積しています。冬の本格的な暖房シーズンが到来する前に、フィルター掃除や吹き出し口の拭き掃除といったセルフメンテナンスを行いましょう。

さらに、エアコンの効率低下や不快な臭いが気になる場合は、プロによるエアコンクリーニングが効果的です。これらのメンテナンスを行うことで、冬の暖房効率が上がり、電気代の節約になるだけでなく、清潔で健康的な空気環境を保ち、エアコンの寿命も延ばすことができます。

今年の冬は、事前のメンテナンスで、よりクリーンで快適な室内環境を手に入れましょう。

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