外貨建て保険のデメリットと隠されたリスク!銀行員が絶対に言わない真実を金融のプロが暴露

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■■ 銀行員が外貨建て保険を売りたがる資産運用のヤバい理由

「老後のために、何か資産運用を始めませんか?」「普通預金に預けておくだけではもったいないですよ。こちらの外貨建て保険なら、円よりも高い金利で増やしながら、万一の保障も備えられます」

銀行の窓口で、こんな魅力的な言葉をかけられた経験はないでしょうか。特に、退職金やまとまった預金がある方に対して、銀行員は熱心に外貨建て保険を勧めてきます。しかし、その甘い言葉の裏には、あなたの資産を危険に晒す「ヤバい」理由が隠されています。

なぜ彼らは、あれほどまでに外貨建て保険を売りたがるのでしょうか。そして、その商品に潜む本当のリスクとは何なのでしょうか。本記事では、銀行側の都合と、私たちが知るべき商品の危険性について、徹底的に解説します。この記事を読めば、銀行員のセールストークを鵜呑みにすることなく、ご自身の資産を守るための賢明な判断ができるようになるはずです。

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■■ 第1章:銀行員が外貨建て保険を「売りたがる」3つの本音

銀行員が顧客のためを思って商品を勧めている、と信じたい気持ちは分かります。しかし、彼らが営利企業の従業員である以上、そこには明確な「販売側の論理」が存在します。

● 理由1:業界トップクラスの「高い手数料」

外貨建て保険が銀行にとって「おいしい商品」である最大の理由は、その手数料の高さにあります。投資信託など他の金融商品と比較しても、その手数料構造は顧客にとって極めて不利なものになっています。

具体的には、以下のような手数料が、まるでミルフィーユのように何層にもわたってあなたの資産から差し引かれていきます。

  1.  契約初期費用(販売手数料):
    契約時に保険料の7%〜10%程度が販売した銀行に支払われます。例えば、1000万円を預けたら、その瞬間に70万円〜100万円が手数料として消える計算です。この手数料は目に見えにくく、銀行員が詳しく説明することは稀です。
  2.  保険関係費用:
    死亡保障などにかかるコストで、毎年資産から差し引かれます。
  3.  資産運用関係費用:
    預かった資産を運用するための信託報酬のようなもので、これも毎年差し引かれます。
  4.  為替手数料:
    円を外貨に換える時、そして外貨を円に戻す時に、それぞれ手数料が発生します。銀行が提示する為替レートには、この手数料(スプレッド)が上乗せされています。1ドルあたり片道50銭〜1円程度かかるのが一般的で、往復で大きなコストになります。
  5.  解約控除:
    契約から10年未満など、短期間で解約すると、高額なペナルティ(解約控除)が課せられ、大幅な元本割れを引き起こします。

これらの手数料は、銀行にとって安定した莫大な収益源となります。顧客の資産が増えようが減ろうが、銀行は確実に儲かる仕組みになっているのです。

● 理由2:厳しい「営業ノルマ」と「評価制度」

現在の銀行は、かつての預金と貸付の金利差で儲けるビジネスモデルから、手数料で稼ぐ「手数料ビジネス」へと大きく舵を切っています。そのため、行員一人ひとりには手数料収益の厳しい営業ノルマが課せられています。

数ある金融商品の中でも、外貨建て保険は一件あたりの手数料収入が非常に高いため、ノルマ達成のための「キラーコンテンツ」として位置づけられています。行員のボーナスや昇進は、この手数料収益の達成度合いに大きく左右されます。

つまり、彼らは「顧客の資産を増やすこと」よりも「手数料の高い商品を売ること」を優先せざるを得ない構造の中にいるのです。あなたの将来を真剣に考えているように見えても、その裏では自身の成績という、まったく別の目的が動いている可能性が高いのです。

● 理由3:「保険」という言葉の安心感と巧妙なセールストーク

日本人は「保険」という言葉に、元本が保証されるような漠然とした安心感を抱きがちです。銀行員はこの心理を巧みに利用します。

「これは保険ですから、万一の保障もついて安心です」
「米ドル建てなので、日本の銀行預金より金利が良いですよ」
「将来円安が進めば、為替差益でさらに大きく増えます」

このように、メリットばかりを強調し、リスクについては早口で小さな声で説明したり、複雑な資料の片隅に書いてあるだけ、というケースが後を絶ちません。

しかし、外貨建て保険は預金保険制度の対象外であり、れっきとしたリスク商品です。保障機能と資産運用機能が一体化しているため、仕組みが非常に複雑で分かりにくく、顧客がリスクを正確に理解しないまま契約してしまうケースが非常に多いのが実情です。

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■■ 第2章:あなたの資産を溶かす外貨建て保険の「5つのヤバいリスク」

銀行側の都合を理解した上で、次に商品そのものに潜む具体的なリスクを見ていきましょう。これこそが、この商品を「ヤバい」と言わしめる本質です。

● リスク1:為替変動リスク – 資産が半分になる可能性も

外貨建て保険の最大のリスクは、為替変動リスクです。将来、保険金や解約返戻金を受け取る際の円と外貨の為替レートによって、円換算した時の受取額が大きく変動します。

【具体例】
・契約時: 1ドル = 120円の時に、1200万円(10万ドル)を支払った。
・受取時: 1ドル = 80円の円高になっていた。

この場合、受け取れるのは10万ドル × 80円 = 800万円となり、為替だけで実に400万円もの損失が発生します。これに加えて各種手数料が引かれるため、実際の損失はさらに大きくなります。

銀行員は「円安になれば得ですよ」と良い側面しか語りませんが、為替の未来を正確に予測することはプロの投資家でも不可能です。退職金など、絶対に減らせない大切なお金を、このような不確実性の高い博打のような商品に投じるのは、極めて危険な行為と言えます。

● リスク2:複雑怪奇な手数料 – リターンを蝕む元凶

前述の通り、この商品は手数料の塊です。問題なのは、その手数料が非常に不透明で分かりにくいことです。パンフレットを見ても、トータルでいくらコストがかかるのかを正確に把握することは困難です。

高い手数料は、複利の効果を著しく阻害し、あなたのリターンを内側から蝕んでいきます。たとえ運用がうまくいったとしても、その果実の大部分は銀行と保険会社に持っていかれ、あなたの手元にはほとんど残らない、という事態になりかねません。

● リスク3:高確率で起こる「元本割れ」リスク

「為替が変動しなければ元本は割れないだろう」と考えるのは早計です。為替レートが契約時と全く同じだったとしても、高額な手数料のせいで元本割れする可能性は十分にあります。

特に危険なのが早期解約です。急にお金が必要になったり、他の運用先に魅力を感じたりして契約から10年以内に解約しようとすると、多額の「解約控除」というペナルティが課せられます。これにより、支払った保険料を大幅に下回る金額しか戻ってこないことがほとんどです。

● リスク4:資金の塩漬け – 驚くべき「流動性の低さ」

外貨建て保険は、10年、20年、あるいは終身といった超長期間、資金が拘束される商品です。一度契約すると、前述の解約ペナルティが怖くて、簡単には解約できません。

人生には、病気、介護、子供の教育費など、予期せぬ出費がつきものです。そんな時にあなたの資産が「塩漬け」にされていては、いざという時に対応できません。自分の資産でありながら、自由に引き出すことができないという、極めて流動性の低い金融商品なのです。

● リスク5:情報の非対称性 – 言われるがままに契約してしまう危険

金融のプロである銀行員と、一般の顧客との間には、圧倒的な情報格差(情報の非対称性)が存在します。銀行員は商品のメリットを最大限にアピールするセールストークのプロです。一方で、顧客は複雑な商品の仕組みやリスクを短時間で完璧に理解することは困難です。

その結果、「銀行員が言うのだから間違いないだろう」と、リスクを十分に認識しないまま契約してしまう悲劇が後を絶ちません。国民生活センターへの相談件数も常に上位にあり、多くのトラブルを生み出しているのが現実です。

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■■ 結論:大切な資産を守るために、今すぐやるべきこと

ここまで見てきたように、外貨建て保険は「銀行にとっては儲かるが、顧客にとってはリスクとコストが見合わない極めて不利な商品」であると言えます。

もし、あなたが銀行で外貨建て保険を勧められたら、まず「なぜこの商品を私に勧めるのですか?」「手数料はトータルで何パーセントかかりますか?」と質問してみてください。そして、その場で契約するのは絶対にやめましょう。必ず一度持ち帰り、第三者の意見を聞いたり、自分で調べたりする時間を持つことが重要です。

賢い資産形成の第一歩は、目的を明確に分けることです。

・「保障」が目的なら ⇒ 掛け捨ての生命保険で、安価な保険料で十分な保障を確保する。

・「資産運用」が目的なら ⇒ NISAやiDeCoを活用し、手数料の安いインデックスファンドで長期・積立・分散投資を行う。

この2つを混ぜ合わせた複雑な商品は、手数料が高くなるだけで、双方のメリットを打ち消してしまいます。

銀行員の甘い言葉に惑わされず、商品の本質を見抜く知識を身につけること。そして、自分の大切な資産は、自分で学び、自分で判断して守り育てること。これからの時代、それが何よりも重要な資産防衛術なのです。

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